本家VTと楽天VTと雪だるま(全世界株式)との比較

概要(後日追記)

本記事は長文です。内容を把握しにくいと思います。このため、この節を追記しました。

本記事では、本家VT、楽天VT、そしてSBIの雪だるま(全世界株式)の3ファンドの投資効率を比較しました。ただし、あくまで『私の投資のタイミング&金額で積立した場合』での比較です。このため、本記事の比較結果が一般的に成立するとは限らない点にご注意 。

3ファンドの投資効率の比較結果の結論は以下の通りです。

本家VTの投資効率が最も高く、雪だるま(全世界株式)の投資効率が最も低い。ただし、大きな差ではない。

外国税額控除により投資家の所得額に応じて一部還付を受けられるとは言え、四半期毎の分配金に課税が生じる本家VTは投資効率の観点では不利なはずです。にもかかわらず、課税タイミングを最終売却時まで繰延可能な楽天VTの方が本家VTより投資効率が低いです。この理由は、単純に楽天VTの運用コストがまだまだ割高のためと解釈しています。無配当による課税繰延効果の利点を相殺するほど、楽天VTの運用コストが高く投資効率が損なわれている、ということです。

ここからは私の想像ですが、私と同じく平均的所得があり、毎月10万円程度以上積立可能ならば、本家VTの方が投資効率が高くなる可能性が高いと考えています。ただし、もちろん本家VTの場合、ドル転、買付、確定申告などの労力と時間が伴います。一方、低所得で税還付が少ない場合、または毎月の積立額が少額の場合については考察できていません。ですが、所得額、積立額、積立タイミングにより本家VTより楽天VTの方が投資効率が高くなるケースも十分あり得ると思います。極端な話、毎月500円の積立なら1年経っても本家VTを買付できませんからね…。

それから、楽天VTよりも雪だるま(全世界株式)の方が信託報酬が低いにもかかわらず、実績では楽天VTよりも投資効率が低い結果でした。このため現時点では雪だるま(全世界株式)を投資対象から外してよいと考えます。また、目論見書に記載された信託報酬のみでリターンを判断することは危険と再認識しました。未来は予想不可能ですが、少なくとも同一指標に連動する投資信託の過去のリターンを比較するならば、基準価額の時系列データを入手して比較すべきです。手数料(売買、為替)、経費率、為替変動、分配金の有無、税制(課税タイミング、還付金)、多重課税、指標との乖離傾向など、各項目は投資効率を決める一つの要素にすぎません。現実に即した想定キャッシュフロー列を並べて比較するのが一番素直です。

約一年後に投稿した、こちらの記事『本家VTの代わりに楽天VT、雪だるま、オルカンを比較した覚書』もご参考です。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス連動ファンド

私は本家VT一本の積立投資を続けています。2018年に全世界株式のインデックファンドに投資商品を一本化することを決め、個別株式と投資信託を売却。そして、本家VTに切り替えました。

全世界株式のインデックファンドの代表的な連動指数には、以下の二つがあります。各指数の詳細は、検索すれば情報が得られますので割愛します。

  1. 『MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI-ACWI)』
  2. 『FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(FTSE-GACI)』

この二つを比較し私は後者に惹かれました。理由は単純で、より株式の市場ポートフォリオに近いからです。MSCI-ACWI、FTSE-GACIともに時価総額加重平均型の株価指数です。ただし構成銘柄の規模が異なります。MSCI-ACWIは日本含む計49か国の約3,000銘柄。一方、FTSE-GACIは日本含む計48か国の8,000以上の銘柄で構成されています。世界株式の時価総額のカバー率はMSCI-ACWIが85%程度、FTSE-GACIが98%程度と言われています。ですので、MSCI-ACWIよりもFTSE-GACIの方がより全世界株式の市場ポートフォリオに近いと考えています。両指標の値動きに有意な差はないかもしれません。ですが、分散可能なリスクを下げるなら構成銘柄をより多く、という教科書通りの考えに従い、運用コストに大きな差がなければ、FTSE-GACI連動ファンドを選択する方がよいと考えます。

私が積立を始めた2018年当時も、現在でもFTSE-GACIに連動したファンドは、実質的に以下の三つしかありません。

  • 本家VT:海外ETFである『バンガード・トータル・ワールド・ストックETF』
  • 楽天VT:投資信託である『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』
  • 雪だるま(全世界株式):投資信託である『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』

この中で私は本家VTを選択し、積立投資を続けています。

ちなみに、私は投資の方針については『さといもちゃんの海外ETF(VT)一本積立投資の方針』という記事にまとめたことがありますので、興味があればこちらをご確認下さい。

本家VT、楽天VT、雪だるま(全世界株式)の比較

「本家VTを選択してよかったのか?」という疑問

私は常々疑問を抱いていました。それは、「もしも本家VTではなく、楽天VTや雪だるまに投資していたら、得をしていたか損をしていたか?」という疑問です。

運用コストは、海外ETFである本家VTの方が、投資信託である楽天VT、雪だるまに比べて小さいです。しかし、本家VTの場合、楽天VT・雪だるまでは発生しない売買時の為替手数料と売却時の売却手数料が発生します。また本家VTの方が購入金額の最小単位が大きいです。このため投資資金を無駄なく投資にまわすことができず、機会損失が発生する可能性があります。特に買付額が少額だと影響を受けやすくなります。

そして何より、本家VTでは四半期毎に分配金が支払われ課税されます。確定申告をすることで、外国税額控除により所得額に応じて税額の一部を取り戻すことは可能です。しかし、国内課税分が全額還付されるわけではありません。このため、最終売却時点のみで課税される楽天VT・雪だるまに対して、本家VTの投資効率低下は不可避です。

参考として、以下の比較表にまとめました。

海外ETF(本家VT)と投資信託(楽天VT、雪だるま)の主な違い
項目本家VT楽天VT、雪だるま
買付時為替円から$への換金が必要
為替手数料:0.04円/$
手数料買付手数料:無料
 ※大手ネット証券の場合
買付手数料:無料
購入単位購入単価:1口の時価(現在8,000円台)
→機会損失によるリターン低下が生じやすい
購入単価:100円以上1円単位
保有中運用コスト経費率:0.08%信託報酬:
0.212%程度(楽天VT)
0.1022% 程度(雪だるま)
 ※実質コストはもう少し高い
→リターンが低下が大きい
分配金と還付金年4回の分配金、年1回の還付金
→課税によるリターンが低下
 税額:米国10%×日本20.315%
→再投資が必要
→確定申告(外国税額控除)が必要
→還付率が所得額に依存
→早期に正のキャッシュフロー発生
分配金なし
→日本国内課税分のリターン低下なし
売却時手数料売却手数料:最大22$売却手数料:無料
為替$から円への換金が必要
為替手数料:0.04円/$

なお、為替手数料は住信SBIネット銀行の外貨預金を利用した換金を想定しています。

実は2月にも一度『積立投資にまわせる金額が大きければ、まだ楽天VTよりも本家VTの方が有利な感触』という記事で、もしも本家VTではなく楽天VTに投資していたらどうなっていたか試算したことがあります。今回の記事はその再考版です。

結論:私が楽天VT・雪だるまに投資していたら損をしていた

先に結論を述べますが、投資効率は以下の表の通りでした。上の行ほど投資効率が高いです。

計算の前提は後述しますが、私が本家VTを積立てた金額で、本家VTではなく楽天VTまたは雪だるまを積立てていた状況を試算し比較しました。特に積立開始初期の積立額が比較的大きい点にご注意下さい。

また、外国税額控除の還付金は所得額の影響を受けるため、各投資家の収入により結論が変わる可能性があることもご注意下さい。

本家VT、楽天VT、雪だるまの投資効率
投資商品買付額
(円)
売却時受取額
(円)
分配金・還付金
(円)
受取額合計
(円)
損益額
(円)
XIRR
本家VT37,577,19339,315,8001,094,26140,410,061+2,832,8684.37%
楽天VT37,577,19340,196,981040,196,981+2,619,7883.96%
楽天VT(再投資考慮)36,482,93239,031,015039,031,015+2,548,0833.91%
雪だるま37,577,19340,032,818040,032,818+2,455,6253.72%
雪だるま(再投資考慮)36,482,93238,870,843038,870,843+2,387,9113.67%

最終的な損益額、内部収益率のどちらも本家VTが最も優れていました。と言っても、そこまで極端な差はありません。ただ、楽天VTと雪だるまでは、最終売却時に一度だけ正のキャッシュフローが発生するのに対して、本家VTでは投資期間中も分配金として正のキャッシュフローが発生します。損益額が本家VTと楽天VTとでは小さな差ですが、より早いタイミングで分配金を受け取れていた本家VTの方が投資効率が高いです。

投資信託の楽天VTと雪だるまは、分配金無配のため課税を繰延べられるにも関わらず、本家VTよりも投資効率が悪いです。それだけ、まだ運用コストが割高だということです。一点だけ想定外だった点は、信託報酬が低いはずの雪だるま(信託報酬0.1022%程度)の方が楽天VT(信託報酬0.212%程度)よりも投資効率が悪い点です。原因を断定できませんが、二つの可能性を考えています。一つは、単純に雪だるまの方が実際の運用コストが大きかった可能性。もう一つは、今回の比較期間内では連動指数との乖離があり、楽天VTのリターンが高く、雪だるまのリターンが低くなる状態だった可能性です。こちらについては検証できていません。ですが、雪だるまは3つのETF(たしかSCHB 約55%、SPDW 約35%、SPEM 約10%、【追記】2021年6~9月頃にSCHBからVTIに変更された模様)を組み合わせることでFTSE-GACIの連動を目指すというものですので、可能性としては十分あり得ます。リターンが楽天VTより小さくなる乖離傾向が、系統的なものか偶然的なものかも判断できません。ただ、いずれにしても公開されている信託報酬の大小のみで投資効率を判断することは危険です。

なお、楽天VTと本家VTとでは損益額の差を許容できるならば、再投資や確定申告の手間が少ない楽天VTも選択肢として検討する価値があると思います。

もう一点、購入単位の影響について補足します。本家VTは購入単位の金額が8,000円台程度。一方、投資信託である楽天VTと雪だるまは100円です。このため本家VTでは、投資資金を全額速やかに投資に回せず機会損失が発生する場合があります。この影響を考慮するため、楽天VTと雪だるまのそれぞれに対して、本家VT1口分の金額を多く買付けた場合の試算もしてみました。この記事に詳細は載せませんが、XIRRが0.01%上昇する程度で、結果が逆転することはありませんでした。ですので、ある程度大きな金額を一定の頻度で買付けできるならば、購入単位の制約による機会損失の影響は十分小さいと考えています。

それから、最後に(再投資考慮)と記載した行について補足します。私は本家VTの分配金を基本的に全額再投資にまわします。このため、もしも楽天VTや雪だるまに投資した場合を考えれる場合、本家VTなら得られた分配金が得られません。楽天VTや雪だるまに投資した場合には、本家VTの分配金の分だけ買付額が減るはずです。これを簡易的に考慮するため、本家VTで分配金・還付金を受け取った場合、直後の買付額から分配金・還付金の金額を減んじて試算しました。一応試算してはみましたが、楽天VTと雪だるまの損益と投資効率がわずかに低下する方に変化するだけでした。ですので、投資効率の優劣の結論は変わりません。

また、実際に投資する場合の比較としては、(再投資考慮)の行の値を用いて比較した方が実態に即している考えています。

一般的には本家VT、楽天VT、雪だるま、結局どれを選ぶべきか?

繰り返しますが、前節での結論は、あくまで『私の過去の積立額、タイミングで買付けた場合という条件では、楽天VTと雪だるまより本家VTの方が投資効率が高い』というものです。このため一般的に本家VTが楽天VTや雪だるまよりも優れているとは断定できません。ただし、少なくとも以下の二点は正しいと考えています。

  1. 少なくとも直近数年は、雪だるまよりも楽天VTの方が投資効率が高い。
  2. 積立額が十分大きければ、楽天VTよりも本家VTの方が投資効率が高い。

雪だるまと楽天VTの比較については、特にコメントはありません。ただ、指数連動を重視する、または直近の投資効率を重視するなら、雪だるまに投資する理由がありません。

本家VTと楽天VTとのどちらが好ましいかは、それぞれの人の状況で変わります。本家VTと楽天VTの純資産規模や、バンガード社と楽天の各社に対する信頼度もありますが、実際は以下を考慮して判断すべきです。

  • 一度の積立金額
  • 積立のペース
  • 外国税額控除の還付金上限に影響する所得額
  • 分配金を受け取りたいか
  • 円から$への交換、買付、再投資、確定申告の時間や手間を許容できるか

1と2については、正確な見積もりが難しいです。ですが、感覚としては月一回程度のペースで一度に約10万円以上で買付可能なら、本家VTの不利点である購入単位の制約による機会損失の影響が十分小ささくなるのではないかと思います。

3については、各人の収入額により異なると思いますので、正直なんとも言えません。ただ、具体的な金額は挙げられませんが、所得が少ない場合、外国税額控除の還付金上限が小さくなる可能性が高いです。このため楽天VTの方が有利となる可能性が高いと考えています。一方で会社勤めをして、平均的な年収を受け取っている人は本家VTでも問題ないのではないかと考えています。これについては私も勉強が必要です。

私の個人的な意見では、長期投資する意思があり、上述のように月一回程度のペースで一度に10万円程度以上で買付けするならば、本家VTの方をお勧めしたいです。楽天VT一本の積立投資はおそらく非常に退屈ですので。

試算メモ

以降は試算のメモです。ケース①は実際に私が積立てた実績。ケース②は楽天VTを、ケース③は雪だるまを積立てていた場合の試算結果です。

ケース①:本家VTの積立実績

こちらは私の本家VTの積立の実績です。『CF(円)』と書いた列がキャッシュフローの額になっています。他の列はご参考です。

2018年5月15日に積立を開始し、2020年8月14日に売却した想定です。私が利用中のSBI証券では昨年まで本家VTの買付手数料が有料でした。このため昨年までの買付額には当時の料率に応じた買付手数料が含まれています。ちなみに、少額の還付金は2020年前半本家VTの買付手数料が後日キャッシュバックだった頃の還付金です。

また、買付額は実際に本家VTの買付に要した円での金額です。住信SBIネット銀行で円を$に換金した実レートを用いて換算しているため、為替手数料も織り込んだ金額になっています。

分配金と還付金は税引後の受取金額です。分配金については報告書に記載されていた為替レートを用いて円に換算しています。

私は一般NISA口座と特定口座でVTの積立を行っていますが、下の表は特定口座の結果です。毎年一般NISA口座の枠を使い切ってから特定口座の投資をしているため、一年間の前半の積立が少なくなっています。ちなみに、2018年の前半の高額な買付は個別株や投資信託を売却した資金で本家VTを買付けたタイミングのものです。

売却時の金額は、約定価格を終値と想定し、評価益(評価額と買付額の差)に対する国内課税分と、売却手数料を減じた上で、更に$から円に交換するための為替手数料を減じています。

なお、一般NISA口座については試算しません。一般NISA口座では分配金に対する日本国内税が非課税になるため、特定口座よりも更にリターンが高くなります。特定口座で本家VTの方が投資効率が優れているとわかったため、敢えて一般NISA口座については計算しませんでした。

  • 買付額: 37,577,193円
  • 分配金・還付金 : 1,094,261円
  • 売却時受取額: 39,315,800円
  • 受取額合計: 40,410,061円
  • 損益額: +2,832,868円
  • 内部収益率: 4.37%
本家VT積立投資のキャッシュフロー(2020年8月14日時点まで)
日付摘要決済方法CF
(円)
約定価格
($/株)
為替
(円/$)
数量
(口)
累計数量
(口)
評価額
(円)
2018/5/15買付円貨決済-503,78275.956060
2018/6/19買付外貨決済-4,991,62475.13110.686006605,488,156
2018/6/28分配金外貨決済28,786660
2018/7/3買付外貨決済-6,126,21072.67110.887601,42011,441,864
2018/7/11買付外貨決済-2,878,53674.87111.353451,76514,714,117
2018/7/26買付外貨決済-1,525,99375.35111.101821,94716,299,098
2018/8/3買付外貨決済-10,991,80975.15111.631,3103,25727,322,483
2018/10/2分配金外貨決済96,4873,257
2018/10/16買付外貨決済-498,35071.49111.89623,31926,548,762
2018/11/29買付外貨決済-496,99269.99113.98623,38126,971,050
2018/12/7買付外貨決済-874,05668.54112.541133,49426,950,945
2019/1/4分配金外貨決済131,1903,494
2019/2/18還付円貨決済14,3773,494
2019/3/29分配金外貨決済78,4463,494
2019/6/21分配金外貨決済148,4483,494
2019/6/25買付外貨決済-632,10875.18107.40783,57228,841,015
2019/7/10買付外貨決済-1,022,25675.57108.841243,69630,399,753
2019/8/5買付外貨決済-237,63073.90106.67303,72629,371,002
2019/9/4買付外貨決済-232,74072.94105.85303,75628,998,192
2019/9/30分配金外貨決済126,7223,756
2019/10/7買付外貨決済-261,78673.65107.18333,78929,909,697
2019/10/30買付外貨決済-244,60277.01108.99293,81832,044,458
2019/11/28買付外貨決済-312,85079.18109.22363,85433,327,453
2019/12/10買付外貨決済-794,22379.28108.57923,94633,962,816
2019/12/30分配金外貨決済189,7973,946
2020/2/10還付円貨決済77,4783,946
2020/2/17買付外貨決済-801,83282.77109.76884,03436,646,027
2020/2/27買付外貨決済-250,53177.84110.44294,06334,927,296
2020/3/9買付外貨決済-1,198,30272.80105.311564,21932,345,277
2020/3/30還付外貨決済3,5764,219
2020/3/30買付外貨決済-222,37461.71108.66334,25228,511,407
2020/3/31分配金外貨決済72,9764,252
2020/4/1買付外貨決済-89,85963.30108.66134,26529,335,439
2020/4/27買付外貨決済-288,51066.68107.64404,30530,897,944
2020/4/28還付外貨決済3,8634,305
2020/5/27買付外貨決済-279,85772.20107.67364,34133,746,054
2020/5/28還付外貨決済1,4214,341
2020/6/3買付外貨決済-96,55574.22108.41124,35335,025,223
2020/6/26分配金外貨決済120,6944,353
2020/6/29買付外貨決済-372,01873.85107.18474,40034,827,207
2020/7/7買付外貨決済-863,29177.16107.581044,50437,387,146
2020/7/10買付外貨決済-165,37977.15107.18204,52437,408,793
2020/7/27買付外貨決済-323,13879.31107.22384,56238,793,576
2020/8/14売却+39,315,80081.50106.984,56239,775,485

ケース②:楽天VTに積立てていた場合の試算

次に、もしも楽天VTに積立ていたらどうなっていたか試算した結果です。『CF(円)』と書いた列が買付と売却のキャッシュフローになっています。

2018年5月15日に積立てを開始し、2020年8月17日に売却した想定です。本家VTの価格と楽天VTの基準価額との値動きには一営業日分の遅延があるため、本家VTの売却日8月14日の翌営業日8月17日に売却した場合を想定しています。

買付のタイミングは本家VTと全く同一ですが、無配のため分配金や還付金は発生しません。

売却時の金額は、評価額から評価益(評価額と買付額の差)に対する国内課税分を減じています。

  • 買付額: 37,577,193円
  • 売却時受取額: 40,196,981円
  • 受取額合計: 40,196,981円
  • 損益額: +2,619,788円
  • 内部収益率: 3.96%
楽天VT積立投資のキャッシュフロー(2020年8月17日時点まで)
日付CF
(円)
基準価額
(円/万口)
買付数量
(口)
累計買付数量
(口)
評価額
(円)
2018/5/15-503,78210,404484,220484,220503,782
2018/6/19-4,991,62410,3774,810,2775,294,4975,494,100
2018/7/3-6,126,21010,2165,996,68211,291,17911,535,068
2018/7/11-2,878,53610,4712,749,05514,040,23414,701,529
2018/7/26-1,525,99310,5971,440,02415,480,25816,404,429
2018/8/3-10,991,80910,59010,379,42325,859,68127,385,402
2018/10/16-498,35010,075494,64026,354,32126,551,978
2018/11/29-496,99210,218486,38926,840,71027,425,837
2018/12/7-874,0569,920881,10527,721,81527,500,040
2019/6/25-632,10810,340611,32328,333,13829,296,465
2019/7/10-1,022,25610,580966,21629,299,35430,998,717
2019/8/5-237,63010,082235,69729,535,05129,777,238
2019/9/4-232,7409,948233,95729,769,00829,614,209
2019/10/7-261,78610,206256,50230,025,51030,644,036
2019/10/30-244,60210,795226,58830,252,09832,657,140
2019/11/28-312,85011,193279,50530,531,60334,174,023
2019/12/10-794,22311,067717,65031,249,25334,583,548
2020/2/17-801,83211,811678,88631,928,13937,710,325
2020/2/27-250,53111,028227,17732,155,31635,460,882
2020/3/9-1,198,3029,7291,231,68133,386,99732,482,209
2020/3/30-222,3748,660256,78333,643,78029,135,513
2020/4/1-89,8598,796102,15933,745,93929,682,928
2020/4/27-288,5109,424306,14434,052,08332,090,683
2020/5/27-279,85710,036278,85334,330,93634,454,527
2020/6/3-96,55510,56291,41734,422,35336,356,889
2020/6/29-372,01810,288361,60434,783,95735,785,735
2020/7/7-863,29110,845796,02735,579,98438,586,493
2020/7/10-165,37910,737154,02735,734,01138,367,608
2020/7/27-323,13810,819298,67636,032,68738,983,764
2020/8/17+40,196,98111,33936,032,68740,857,464

更に、本家VTに投資した場合に発生した分配金・還付金をは、楽天VTに投資した場合には発生しません。この分配金・還付金の分だけ、楽天VTに再投資ができなかった場合の試算が以下の通りです。単純に分配金・還付金の金額を直後の買付額から減じています。

  • 買付額: 36,482,932円
  • 売却時受取額: 39,031,015円
  • 受取額合計: 39,031,015円
  • 損益: +2,548,083円
  • 内部収益率: 3.91%
楽天VT積立投資のキャッシュフロー(2020年8月17日時点まで)
日付CF
(円)
基準価額
(円/万口)
買付数量
(口)
累計買付数量
(口)
評価額
(円)
2018/5/15-503,78210,404484,220484,220503,782
2018/6/19-4,991,62410,3774,810,2775,294,4975,494,100
2018/7/3-6,097,42410,2165,968,50411,263,00111,506,282
2018/7/11-2,878,53610,4712,749,05514,012,05614,672,024
2018/7/26-1,525,99310,5971,440,02415,452,08016,374,569
2018/8/3-10,991,80910,59010,379,42325,831,50327,355,562
2018/10/16-401,86310,075398,87126,230,37426,427,102
2018/11/29-496,99210,218486,38926,716,76327,299,188
2018/12/7-874,0569,920881,10527,597,86827,377,085
2019/6/25-259,64710,340251,10927,848,97728,795,842
2019/7/10-1,022,25610,580966,21628,815,19330,486,474
2019/8/5-237,63010,082235,69729,050,89029,289,107
2019/9/4-232,7409,948233,95729,284,84729,132,566
2019/10/7-135,06410,206132,33829,417,18530,023,179
2019/10/30-244,60210,795226,58829,643,77332,000,453
2019/11/28-312,85011,193279,50529,923,27833,493,125
2019/12/10-794,22311,067717,65030,640,92833,910,315
2020/2/17-534,55711,811452,59231,093,52036,724,556
2020/2/27-250,53111,028227,17731,320,69734,540,465
2020/3/9-1,198,3029,7291,231,68132,552,37831,670,209
2020/3/30-218,7988,660252,65432,805,03228,409,158
2020/4/1-16,8838,79619,19432,824,22628,872,189
2020/4/27-288,5109,424306,14433,130,37031,222,061
2020/5/27-275,99410,036275,00433,405,37433,525,633
2020/6/3-95,13410,56290,07233,495,44635,377,890
2020/6/29-251,32410,288244,28833,739,73434,711,438
2020/7/7-863,29110,845796,02734,535,76137,454,033
2020/7/10-165,37910,737154,02734,689,78837,246,425
2020/7/27-323,13810,819298,67634,988,46437,854,019
2020/8/17+39,031,01511,33934,988,46439,673,419

ケース③:雪だるまに積立てていた場合の試算

最後に、もしも雪だるまに積立ていたらどうなっていたか試算した結果です。試算に関するコメントは楽天VTと重複しますので割愛します。

  • 買付額: 37,577,193円
  • 売却時受取額: 40,032,818円
  • 受取額合計: 40,032,818円
  • 損益額: +2,455,625円
  • 内部収益率: 3.72%
雪だるま積立投資のキャッシュフロー(2020年8月17日時点まで)
日付CF
(円)
基準価額
(円/万口)
買付数量
(口)
累計買付数量
(口)
評価額
(円)
2018/5/15-503,78210,148496,435496,435503,782
2018/6/19-4,991,62410,1224,931,4605,427,8955,494,115
2018/7/3-6,126,2109,9686,145,87711,573,77211,536,736
2018/7/11-2,878,53610,2232,815,74514,389,51714,710,403
2018/7/26-1,525,99310,3401,475,81515,865,33216,404,753
2018/8/3-10,991,80910,34110,629,34826,494,68027,398,149
2018/10/16-498,3509,835506,71127,001,39126,555,868
2018/11/29-496,9929,981497,93827,499,32927,447,080
2018/12/7-874,0569,694901,64628,400,97527,531,905
2019/6/25-632,10810,091626,40829,027,38329,291,532
2019/7/10-1,022,25610,326989,98330,017,36630,995,932
2019/8/5-237,6309,840241,49430,258,86029,774,718
2019/9/4-232,7409,695240,06230,498,92229,568,705
2019/10/7-261,7869,946263,20730,762,12930,596,014
2019/10/30-244,60210,513232,66630,994,79532,584,828
2019/11/28-312,85010,896287,12431,281,91934,084,779
2019/12/10-794,22310,771737,37232,019,29134,487,978
2020/2/17-801,83211,502697,12432,716,41537,630,421
2020/2/27-250,53110,739233,29132,949,70635,384,689
2020/3/9-1,198,3029,4671,265,76734,215,47332,391,788
2020/3/30-222,3748,446263,28934,478,76229,120,762
2020/4/1-89,8598,559104,98834,583,75029,600,232
2020/4/27-288,5109,177314,38434,898,13432,026,018
2020/5/27-279,8579,770286,44535,184,57934,375,334
2020/6/3-96,55510,28093,92535,278,50436,266,302
2020/6/29-372,01810,010371,64635,650,15035,685,800
2020/7/7-863,29110,535819,45036,469,60038,420,724
2020/7/10-165,37910,419158,72836,628,32838,163,055
2020/7/27-323,13810,498307,80936,936,13738,775,557
2020/8/17+40,032,81811,00636,936,13740,651,912

楽天VTの試算と同様、本家VTで得られた分配金・還付金の分だけ、楽天VTに再投資ができなかった場合の試算が以下の通りです。

  • 買付額: 36,482,932円
  • 売却時受取額: 38,870,843円
  • 受取額合計: 38,870,843円
  • 損益額: +2,387,911円
  • 内部収益率: 3.67%
雪だるま積立投資のキャッシュフロー(2020年8月13日時点まで)
日付CF
(円)
基準価額
(円/万口)
買付数量
(口)
累計買付数量
(口)
評価額
(円)
2018/5/15-503,78210,148496,435496,435503,782
2018/6/19-4,991,62410,1224,931,4605,427,8955,494,115
2018/7/3-6,097,4249,9686,116,99811,544,89311,507,949
2018/7/11-2,878,53610,2232,815,74514,360,63814,680,880
2018/7/26-1,525,99310,3401,475,81515,836,45316,374,892
2018/8/3-10,991,80910,34110,629,34826,465,80127,368,285
2018/10/16-401,8639,835408,60526,874,40626,430,978
2018/11/29-496,9929,981497,93827,372,34427,320,337
2018/12/7-874,0569,694901,64628,273,99027,408,806
2019/6/25-259,64710,091257,30628,531,29628,790,931
2019/7/10-1,022,25610,326989,98329,521,27930,483,673
2019/8/5-237,6309,840241,49429,762,77329,286,569
2019/9/4-232,7409,695240,06230,002,83529,087,749
2019/10/7-135,0649,946135,79730,138,63229,975,883
2019/10/30-244,60210,513232,66630,371,29831,929,346
2019/11/28-312,85010,896287,12430,658,42233,405,417
2019/12/10-794,22310,771737,37231,395,79433,816,410
2020/2/17-534,55711,502464,75131,860,54536,645,999
2020/2/27-250,53110,739233,29132,093,83634,465,570
2020/3/9-1,198,3029,4671,265,76733,359,60331,581,536
2020/3/30-218,7988,446259,05533,618,65828,394,319
2020/4/1-16,8838,55919,72533,638,38328,791,092
2020/4/27-288,5109,177314,38433,952,76731,158,454
2020/5/27-275,9949,770282,49134,235,25833,447,847
2020/6/3-95,13410,28092,54334,327,80135,288,979
2020/6/29-251,32410,010251,07334,578,87434,613,453
2020/7/7-863,29110,535819,45035,398,32437,292,134
2020/7/10-165,37910,419158,72835,557,05237,046,892
2020/7/27-323,13810,498307,80935,864,86137,650,931
2020/8/17+38,870,84311,00635,864,86139,472,866

使用したデータ

最後に試算に用いたデータの参照先を記載します。以下のページからそれぞれ市場価格、基準価額のデータをCSVファイルでダウンロード可能です。

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