ブログ収益が月平均約700円という現実
今回は本家VTに関する記事ではありません。副業なんて言えたものではありませんが、ブログに広告を掲載してみた収益の紹介です。
広告掲載の経緯
2021年5月下旬、本ブログに広告を掲載し始めました。広告掲載の目的は、“本ブログにより得られる収益を知ること”でした。もしも自分のブログに広告を掲載したら、いくら収益を得られるか興味があったのです。
収益化の手続きの過程では、特に障害はありませんでした。GoogleのサービスであるBloggerを利用していたためか、ページビュー(PV)が少ないにもかかわらずGoogle AdSenseの審査も問題なく通過しました。
広告掲載開始から約1年。一度簡単に結果を紹介してみたいと思います。ただし、正確な値の掲載はGoogle AdSense打切の懸念があるらしいので、一部統計値の概数のみ掲載します。
広告掲載開始から1年間の収益
結論から言うと、この1年間弱のPVが約20,000PV、収益が約8,600円でした。収益の月平均は約700円です。収益は表示回数分だけでなく、広告クリック分も含みます。
縦軸の目盛が非公開で申し訳ありませんが、月毎の状況は以下のグラフの通りです。時間とともに緩やかに増加する傾向がありますが、月毎のばらつきが大きいです。
私のブログでは、VTに関する積立報告、分配金報告、月末損益報告、そして報告記事以外に趣味的記事を投稿しています。報告記事の投稿は月に1~3件で、定型的な内容の投稿です。記事作成に要する時間は1件30分程度です。一方、趣味的記事の投稿は不定期で内容も非定型です。記事作成に要する時間も記事間差が大きく、数分の記事もあれば数時間の記事もあります。
また、報告記事のPVは記事間のばらつきが小さく、投稿からPVが増加し、一定値に達すると増加ペースが落ち着く傾向がありました。一方、趣味的記事は記事間でPVが二極化していました。95%以上の記事は100PVに満たないのですが、残り5%の記事は数千PVに達しました。ただ、なぜ高PVなのか未だに理解できない記事もあります。報告記事は給与的、趣味的記事は宝くじ的、というようなイメージを私は持っています。
副業としてのブログ
上述のような記事を投稿してきた結果、ブログにより得られた収益は月平均700円です。安いと考えるか、高いと考えるか、人により見解が分かれそうです。
それでは、ブログ収益を副業という観点で考えるとどうでしょうか?
現時点で私は“収益を追求するならブログはお勧めできない”と考えます。理由は単純で“誰でも月に数万円を稼ぐ”ことが困難な副業だからです。ブログで毎月数万円の収益を得るには、才能、労力、時間あるいは知名度や運などが必要です。ブログは誰でも簡単に始められますが、ほとんどの凡人は月に数十円からせいぜい数千円程度の収益にとどまるのが現実と予想します。もちろん才能や運、努力などにより高収益を実現する人達が一定数存在するはずですので、挑戦することには全く反対しません。しかし、任意の人が必ず月数万円の収益を得られる手段とは考えない方が賢明です。
もしも単に不労所得を得ることが目的ならば、本業に注力し、その余剰資金でVTなどのETFに積立投資を続け、分配金を得た方が確実と考えます。
参考ですが、過去に私が得たVTの分配金と外国税額控除の還付金を以下の表に示します。
年 | 分配金(円) | 外国税額控除 還付金(円) | 分配金と 還付金(円) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 年間合計 | |||
2018 | 0 | 29,877 | 101,865 | 138,061 | 269,803 | 14,377 | 284,180 |
2019 | 85,577 | 164,316 | 139,307 | 207,750 | 596,950 | 77,478 | 674,428 |
2020 | 82,286 | 135,655 | 156,191 | 217,804 | 591,936 | 62,977 | 654,913 |
2021 | 107,726 | 221,496 | 185,241 | 372,996 | 887,459 | 99,296 | 986,755 |
片手間で運営してきた私のブログでさえ月700円程度の収益が得られたことは事実です。ですが、その収益は私にとって昨年のVTの分配金の1/100にも満たないのです。
もしも今後真剣にブログを運営し内容を充実できたなら、毎月数千円以上の収益を得ることは可能かもしれません。しかし、本業や私的時間を削り、ブログ運営に今以上の労力と時間を費やす気にはなれません。あくまでブログは趣味の一つとして、収益は“期待していない愉しみな小遣い”くらいに位置付ける方が私には合っていると感じます。
余談:副業広告のキャッチコピー
余談の一つ目です。
SNSを利用していると『誰でも毎月10万円稼げる!』なんて投資や副業の広告が表示されます。このような広告には一切関わらないことが肝要です。
ただ、このような副業広告のキャッチコピーを揶揄した興味深い画像を見つけたことがあります。元画像は手書きでしたので、リメイクしてみました。ちなみに元画像は数学が得意な方が作成したのでしょうか?
命題①の方は“誰がやっても月10万円以上稼げる副業が存在する”、命題②の方は“誰にとっても、月10万円以上稼げる何らかの副業が存在する”という意味かと思います。私はどちらも偽だと考えています。
副業広告に限らず、胡散臭い儲け話を見る度に私はこの画像を思い出します。“誰でも”という言葉は非常に厳しい条件です。“誰でも稼げる”なんて決して軽々しく用いてよい表現ではありませんよね。
余談:動画コンテンツと文章情報
余談の二つ目です。
今回はブログ収益に関する記事を投稿しましたが、世間ではYouTubeなど動画による情報発信が全盛です。文章が基盤のブログは既に主流から外れた感もあります。しかし、今でも文章による情報の方が有用な場合も多いです。投資系の情報紹介や解説には限らず動画コンテンツの中には動画である必然性がなく非常に希薄な内容のものが多いです。文章なら3分読めば足りる内容を、わざわざ動画で20分以上かけて説明するケースも見られます。情報量の無駄遣いにして、時間の不経済ですね。特に部分的に重複した内容を毎日投稿するので悪質です。せめて解説内容を総括した質の高い動画を一本だけ投稿し、それをアップデートしてもらいたいものです。
かわいい猫の映像ならば文章ではなく動画である必然性があります。あの愛らしさを文章で説明することは極めて困難ですから。しかし、そもそも論文や専門書ですらない、新書レベルの内容を動画で解説する意味があるのでしょうか? 書籍を購入して読んだ方がいいですよね。。。
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