川崎市幸区の小向第五児童公園に現れるという若い母親の幽霊
今回は本家VTに関する投稿ではありません。近所の公園に現れるという幽霊の話です。
小向第五児童公園に現れる幽霊
私が住む神奈川県川崎市幸区には小向第五児童公園という公園があります。川崎市立西御幸小学校の西。ライフ川崎御幸店の南に位置します。
この公園には、若い女性の幽霊が現れるという噂があります。
私は川崎市幸区に移り、未だ一年半。地元で育った人間ではありません。ですので、詳細な経緯は不明です。勤務先の年配の先輩から教えて頂かなければ、知る機会もなかったと思います。
この公園に現れる幽霊の噂。単に若い女性の幽霊というだけはなく、我が子を探す母親の幽霊と伝えられています。そして、そのように考えられている理由が興味深かったので、内容を簡単に紹介します。
昔起こった事件
この幽霊の噂は、過去の事件と関係あるとされています。二人の小学生とその一方の母親が行方不明となり、三人のうち二人が亡くなった事件です。発生した年代は不明です。しかし、小学校という表現が現れますので、戦後の事件で間違いないと思います。
事件の概要は以下の通りです。
- 一日目
- 小学生のA君とB君が夕方小学校から下校したにもかかわらず、夜になっても二人とも帰宅しなかった。子供達の家族や学校関係者、警察が捜索を開始。
- 二日目
- A君の母親も息子を探すために午前中から外出。しかし、夜になっても自宅に帰宅せず、行方不明となった。
- 三日目の午前
- A君の母親の遺体が多摩川沿いで発見。死因は溺死。一方、A君は同地区の空家で保護された。手足を縛られていたが、口は覆われていなかった。A君の声に気付いた通行人が発見したとのこと。
- 三日目の午後
- B君の遺体が多摩川沿いで発見。首を絞められた跡があり、死因は窒息死。
更に保護されたA君は以下の内容の証言したそうです。
- 一日目
- 放課後、A君とB君とは公園で遊んでいた。途中でB君が見当たらなくなった。その後、A君も近付いてきた人間にさらわれた。当日の記憶はここまで。犯人は大人一人だったが性別も顔もわからなかった。
- 二日目
- 気が付くとA君とB君は知らない部屋(A君が発見された空家)に閉じ込められていた。口を覆われ、手首を縛られ、柱につながれていた。昼間、一人の人間が部屋を訪れて、A君とB君に食事や用足しをさせ、再び出て行った。日没後にも、一人の人間が部屋を訪れて、A君とB君に食事や用足しをさせ、今度はB君のみ連れて出て行った。A君はそのまま眠ってしまった。
- 三日目
- 目が覚めたら、口は覆う布が外れていた。声を上げ助けを求めていたところ、通行人に発見された。
そして、この事件でA君が保護された空家が現在の小向第五児童公園の近くに位置し、またA君の母親が公園に現れる幽霊と考えられているという訳です。
事件の真相に対する諸説
情報が乏しいですが、少なくともA君、B君、そしてA君の母親の三人登場します。更に、A君の証言が正しければ、犯人らしき人間が三度登場します。ただし、全てが同一人物であるとは限りません。また、A君の証言が虚偽である可能性も否定できません。
この事件について、以下の三つの考察がされているそうです。
- 犯人が第三者という説
- 犯人がA君の母親という説
- 犯人がB君の母親という説
以上の説の中で、真相は三番目の説だったのではないかと伝えられています。
考察では、B君の母親によって、A君とB君とが出生時に取り違えられていたとされています。要するにA君の本当の母親はB君の母親、B君の本当の母親はA君の母親ということです。B君の母親が犯行に及んだ理由にはいろいろな可能性があるのですが、何らかの理由でB君の母親がA君の母親を殺害。その後、さらに実の子ではないB君を殺害したとされています。
そうして、何も知らずに殺害されたA君の母親が、本当は実の子ではないA君に一目会いたくて、探し彷徨っているのだそうです。
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